まぶたが下がってきた、眼が開けにくい、眠たそうにみえる。
眼を開けるために働いている筋肉(眼瞼挙筋)の力が弱くなったり、
はずれて、まぶたが下がった(開かない)状態のことです。
まぶたがひとみ(瞳孔)にかかり、眠たくなったような表情に見えます。
症状が軽いときは自分では気づかないこともあります。
1、 老人性眼瞼下垂(加齢によるものが大半です。)
2、 コンタクトレンズの長期使用(10年以上のハードコンタクト装着によりコンタクトレンズ
のふちが瞼の組織と接触し続け炎症を起こし、徐々に筋肉の動きが悪くなり、
瞼(まぶた)が下垂してくることがあります。
コンタクトレンズを付けたり、はずしたりしているうちに筋肉の付着部が
外れてくることもあります。
3、 白内障の術後(白内障の術後に機械的な操作から筋肉がはずれ症状が
出現することがあります。)
4、 神経性(重症筋無力症、脳梗塞後など)
5、 外傷性
6、 先天性(生まれつき、眼瞼挙筋が欠損したり、力が弱い)
眼瞼挙筋の働きが悪くなってくると、おでこの筋肉(前頭筋)を収縮させてまぶたを
少しでも開けようと、無意識に眉を吊り上げています。
前頭筋が常に緊張した状態になると、 頭から肩にかけての筋肉も緊張し、
肩こり、頭痛の原因にもなり、疲れやすくなります。
眼瞼下垂の方の表情:
眉毛と眼の間が異常に広い、
おでこにくっきり横じわ、
あごが上がる、目の上がくぼむ
治療(手術の適応がある場合)
目を開けるために働いている筋肉(眼瞼挙筋、腱膜)を短縮、修復します。
同時に瞼の皮膚が余っている場合は切除を行います。
当院では多数の手術症例があります。
★皮膚のたるみが主な原因で、視界にかかって、じゃまな方で、
瞼(まぶた)の下垂が軽度(眼瞼の挙筋力はある)な場合
眉毛の直下の皮膚を取り除くことで、目元をすっきりさせる方法があります。
どのような方法?
眉毛の直下の皮膚を眼のたるみにあわせて切除します。
傷跡は眉毛の直下にそってできます。
傷跡はほとんど目立ちません。(しばらく赤いが、消えていく)
(特に眉毛が濃く、太い方は傷跡がほとんど目立ちません)
手術後の腫れがほとんどありません。(他人に気づかれない)
(生活環境をあまり変えなくてよい。) |